富士山吉田口で落石、12人が死亡

時事

14日午後1時50分ごろに富士山の山頂付近で落石が発生、吉田ルートの登山道を転がった落石が八合目から六合目にかけて多数の登山者を巻き込んだ。この事故による死者12人、負傷者は29人を数え、国内の落石事故史上最悪の惨事となった。

落石は、頂上の八神峰、久須志岳付近の岩場で2度にわたり、直径1〜2mの巨石5〜60個が左右に広がりながら一直線に滑り落ち吉田大沢に向かった。山梨県警察が富士吉田警察署を中心に編成した150人の救助隊と陸上自衛隊北富士駐屯地の隊員が協力して救助活動を行い、難を逃れた登山者や近くの山小屋関係者も急ごしらえの担架を使って救助に当たり、いったん山小屋に収容した。死傷者は県警と富士五湖消防本部が4つの病院に搬送した。検視の結果死者の多くは頭部を潰されて即死の状態であったと、報告している。

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