釜山アメリカ文化院放火事件

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韓国の第2の都市である釜山直轄市(現・釜山広域市)にあったアメリカ合衆国広報文化交流局アメリカ文化院に反米主義者の学生達が放火した事件。
文化院の1階は全焼し、文化院の室内にいた大学生1名が焼死した他、3名が負傷した[1]。そして火災発生した直後、文化院の周辺で光州事件を武力弾圧した全斗煥政権の打倒と、同政権を支援するアメリカを帝国主義者と断定し追い出すための反米闘争を呼びかけるビラ数百枚が何者かによって撒かれた。

警察は、この火災が反政府運動を行っていた学生の一部左翼分子による放火事件と見て大規模捜査を開始した。事件発生から14日目の同年4月18日、主犯の文富軾(当時高神大学校4年生)と女学生の2名が警察に自首した。彼らの自首によって放火の共犯者3名とビラ散布者3名、反米反政府を目的とする学習会に参加した3名が逮捕された。さらに翌15日、1980年5月の光州事件で指名手配された学生も主犯者ら2名を教育扇動したとして逮捕された。また4月5日には主犯者らを匿っていた神父ら4名も犯人隠匿などの容疑で逮捕された。

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