9人の女性が失踪し現代の神隠しと騒がれた、主宰者の千石剛賢が率いる「イエスの方舟」は、1980年2月21日の衆議院予算委員会で民社党衆議院議員神田厚が「狂信的」団体として取り上げ、国家公安委員長の後藤田正晴によって警察が本格的に動き始めた。これによって、カルト教団として、全国的に知られることになった「イエスの方舟」は、ほとんどのマスコミが敵視する中、サンデー毎日誌が報道を続けていた。
1980年6月17日、サンデー毎日は千石を匿うとともに、高木一を弁護士として依頼し、「千石イエス独占会見記」を掲載。他のマスコミが一斉に反発し、マスコミ戦争に発展していた。7月2日、千石に逮捕状が出る。名誉毀損、暴力行為などの容疑で「イエスの方舟」の5人に対して全国に指名手配がなされた。ところが、本日3日の午後6時50分、千石は持病の心臓病から狭心症を発症し緊急入院し、信者である26人の男女が熱海市においてマスコミの前に姿を現し会見を行った。乱れたセックスがあったのではないかとの記者の質問に対し、娘らは「夫婦という関係以外では、(性的関係は)全くありません」と毅然と答えた。今後、娘らは親元へ帰されル予定だ。