一日の東京外国為替市場の円相場(直物翌日渡し)は午後にかけてやや持ち直し、先週末終値より四円の円安・ドル高の一ドル=二三九円二〇銭で終わった。この日の市場では米金利について「下げ止まり感」が強まったことなどから午前中に円が一時、二四〇円五〇銭まで下落した。しかしあまりに急激な円安に警戒感が出て、一部の在日外銀が円買い戻しに転じたほか、メーカーや商社なども輸出予約(先物の円買い)の持ち込みを増やしたため昼前から円が値を戻し、二三九円前後でもみ合うなかで取引を終えた。日銀は円安にはずみがつくのを防ぐため午前中を中心に合わせて五千万ドル程度の円買い介入をした。
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